2008 / CANADA / ALBUM
個人的には2008年のベスト・アルバムは本作でした。
まず、なんと言ってもM-2「Cheap Champagne」。
彼等の永遠のパワーポップ・アンセム「Everything You've Done Wrong」をアップデートしたかのような楽曲で(パッパラ・コーラスも有!)、その素晴らしさはそれを更に上回る程。この一曲だけでも名盤と断言したくなってしまいますが、今作の最高っぷりはまだまだ止まりません。
M-6「Witch's Wand」では軽やかなリズムに乗せたハイトーンなコーラスや鍵盤の音色がたまらなく心地よい。 THE HORMONESやTEENAGE FANCLUBを想起させるような極限まで美しく切ないメロディが染みるM-8「Living The Dream」も充分クラシックたり得る楽曲。
STYLE COUNCILやTAHITI 80にも通じるノーザンソウル・ビートのM-11「If I Could Change Your Mind」なんて、まるで何年も昔に生まれていたクラブ・クラシックのよう。
それらの楽曲をもはやSLOANお得意とも言える、曲間なしで矢継ぎ早に収録する手法も活きている。もしかしたら傑作揃いのSLOANをして、これはベストかもしれない。本作を聴いて改めてSLOANが大好きだったって事を思い出させられました。